土地

土地探しの取得費用は?

2024.12.26

こんにちは。住宅アドバイザーの緒方 涼です。

今回は土地探しの参考として、取得費用についてをご案内します。

 

土地探しをするにあたって、意外とかかってしまうのが土地を購入するのにも必要な土地代以外の費用、いわゆる諸経費です。

まず、どのような土地を購入する場合でも下記のような諸経費は必ずかかってきます。↓


■登記費用

所有権を移転する「所有権移転登記」、住宅ローンを使用する場合は「抵当権設定登記」が必要です。

司法書士が法務局に申請します。

■不動産仲介手数料

不動産業者さんを介して土地を購入する場合に最大で(価格×3%+6万円)+税の不動産仲介手数料が生じます。

(ただし、その不動産業者さんが売主でかつ取引態様が「売主」である場合は原則かかりません)

■金融機関諸経費

住宅ローンを使用して土地を購入する場合は融資額に対して金融機関が定める計算式で保証料や手数料が必要になります。

■不動産取得税

不動産を取得する際に一度だけかかる税金です。

ただし、一定期間内に一定規模の戸建てを建てる場合は猶予措置や控除がありますので、

戸建て新築をする場合は比較的軽い負担で済む場合が多いです。

※控除額>税額になり、税額が最終的にゼロになる場合もあります。

■固定資産税清算金

売主様がすでに支払っている固定資産税・都市計画税を引渡日で日割り計算して支払います。


↑これらの諸経費は物件価格や借入額にもよりますが、物件価格の5%~10%程必要です。

 

一般的にみれば土地取得にかかる費用はこれだけですが、取得後に建築をするとなるとそうはいきません。

たとえば、物件情報を見ていたところこんな情報があったとします

面積:50坪 整形地

方位:南向き 前面道路6m

地目:田 現況:田

 

あくまで一例ですが、ここで注目すべきは地目・現況が田になっているところです。

地目だけでなく現況まで田ということはそのままでは宅地として使用はできず、埋め立て工事やブロック積み工事といった造成工事が必要になります。

また、田ではなく畑や宅地になっている場合でも境界ブロックがない場合はブロック工事が必要ですし、たとえば道路との高低差がありすぎる土地は土をすきとったり擁壁を作ったりと大きな工事が必要になる場合もあります。

そういった工事が必要な場合は物件価格とは別に数十万円~百万円単位の工事費が必要になる場合があるので注意が必要です。

また、不動産業者さんが提示する購入費用に原則これらは含まれませんから、ご自身で手配する必要があります。

そのため、それらが必要な土地の場合は宅地化するための費用も見ておかないと後々計算が狂ってしまう可能性が高くなるのです。

そういった大きな工事が必要な土地は相場より安く売られていることが多いのもポイントです。

 

ちなみにそれらの工事を予めすべて行い、すぐに建築ができる状態の「完成宅地」として売られている土地も勿論あります。

そのような土地は不動産業者やハウスメーカー・工務店等が売主で、複数の区画で売られているケースが多いですね。


まとめ

①実際の土地購入費用は物件価格+諸経費+宅地として使用するのに要する工事費

②相場より安い金額で売られている場合は何か理由があるかも?

(大きな工事が必要、前面道路が極端に狭いなど)

③その土地の現況がどうなっているのかを見る

④その状況により、宅地としての使用をするためにどんな工事が必要かを確認する。

⓹大きな工事が必要になりそうな場合はそのことを前提で検討する

 

土地探しの段階でこのことが分かっていれば、お問い合わせする前段階である程度物件を絞れたりします。

物件数は膨大ですから少しでも効率よく探すためにこういったことも考慮するとよりよい土地探しにつながると思います!


また、緒方建設は土地探し・建築だけでなく宅地として使用するためにどのような工事が必要かの診断も無料で行っております。

もちろん、ご依頼いただければ工事だけでも、建築と併せてでも行います!

無料土地調査と併せてご相談いただけますので候補地がある方はお気軽にご相談ください!

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